確定申告完了!

今年で3回目の確定申告。2022年分も無事完了。年に一度の作業のため、忘れている内容も多く、来年用にメモを残しておいた。毎年感じることだが、e-taxは操作が難しい💢。
そのため、メモを残すことは必須だ。

一般的には、早めに申告すると税務署からのチェックが厳しく入る可能性が高いとのことだが、私の場合は「配当控除」と「外国税額控除」だけの申告のため、ほとんど間違える可能性が低いと思っている。


間違える可能性は低いのだが、e-taxのログインや入力方法で時間を要し、イライラ💢しながら、何とか完了。疲れが吹っ飛んだのは、控除額の合計が出たときだ。

今年は、¥59,000.-

疲れが、ふっとんだ瞬間であった😃。

スムーズにできていれば、1時間も掛からないのだが、
私の場合、時給1万円😂

さて、これからは妻の確定申告準備。
こちらは還付でなく、支払い額確定のための作業。同じ確定申告でもモチベーションが上がらない🤔

しかし、妻の事業所得は、私の配当利益の2倍あるのに、手順違う(先に取られていた分を取り返す⇄後から払う)だけで、気分が全く違うのが興味深い。

課税所得とは、

課税所得 = 給与所得控除後の金額 ー 所得控除の額の合計額

*源泉徴収票の上部分を要確認

今年も確定申告の時期🌸が近づいてきた。私の場合、税金に興味があることと、配当控除によって少しの税金還付があるため、3年前から確定申告をしている。税金関係は、あえて内容をわかりにくくしているのか、つまずく場面は多いが、必ずゴールはあるので精神鍛錬目的でも挑戦している。

さて「課税所得」に話を戻そう。「課税所得」が900万以下の場合、配当金で支払った税金(約20%)の一部を取り戻せる配当控除という制度がある。しかし、会社からもらう源泉徴収票には、この「課税所得」の文字がない。


課税所得 = 給与所得控除後の金額 ー 所得控除の額の合計額
                              

ということは、、下記の方は、配当控除の適用を受ける事ができる???

項目①支払金額②給与所得控除後の
金額
③所得控除の額の
合計
④源泉徴収
税額
説明いわゆる年収①から控除を引いた額社会保険料、
生命保険など、
基礎控除
納めた所得税
復興税
12,000,000円10,050,000円2,000,000円1,241,000円

注意)
・上記数値は、説明のための数値であり、筆者はこんなに貰ってません(笑)。
・上記数値の端数処理は、正確ではごいません。

■おまけ
過去の確定申告の所要時間(費用)/還付された税金(効果)は、下記の通り。

時間
(申告に要した)
配当金
(税引き前)
還付された
税金
時給
約4時間14,300円761円 190円
約2時間39,229円2,756円1,378円
約1.5時間??68,190円4,500円??3,000円

今年はやっと、費用対効果のバランスが良くなりそうだ。

これが私です。

先日少し酔っていた時に、家にあった人形を自分に見立てて、自分が普段身につけているものや、好きな物を周りに置いてみた。なるほど〜。これは自分だ!自分自身を客観的に見る事ができた。

私が亡くなった際には、これらの品物が仏壇に置かれると私自身は幸せを感じるのだという事もわかった。

先日、アマゾンで「老後の資金がありません。」という映画を観て、生前葬というものがある事を知った。葬式の場合は、亡くなった後に行うのに対して、生前葬(単語と意味が一致していない様にも思えるが、、)とは、本人が生きているうちに行う葬儀で、お世話になった人に感謝の気持ちを表す事ができるのだ。これは、興味深い。

<おまけ>

私の妻です。

2022年投資の振返り

今年、体験して学んだ事を、今後に活かせる様まとめたいと思う。株はメンタルであると良く言われる。知識として知っていることと、体験して学んだことが、全くの別物であるということを理解した。

■2022年はどんな年であったか。

①レンジ相場で下り基調

投資を始めた2021年は、ほとんどの銘柄が上り基調であったが、今年はレンジ相場での下り基調であった。底をつけて再び戻る様な場面が3回くらいあり、ボラティリティー(変動率)も大きかった。

2021年         2022年(ギザギザが、2021年よりも激しい)

2021年は、ビギナーズラックなのか知識や分析を行わなくても、全体的に上がり基調であったため、少しでも大きく上昇する銘柄を見つける事に目が向く。一方2022年は、年始に一括購入したインデックス銘柄は、評価損となった。一方、個別銘柄は二通りの方向に別れた。株価値上がり期待で購入したグロース株は、見事に評価損。一方、株価の値上がりは期待せずに配当目的で購入したバリュー株が、値上がりを見せた。ボラティリティーが大きかったため、株価が戻ってきた所で、一部のグロース株を売却してポジションを少なくしたため、2022年年末での含み損を抑える事ができたが、それでも予想していた含み損よりは大きな額となってしまった。人によっては、10%評価損となったら損切りするというルールを設けているが、今回はガチホを決めた銘柄であるため、含み損に耐える決心をした。

②一ドル150円の円安とインフレ

20年前、米国駐在中に一ドル130円で換金した米ドルを、ようやく等価で換金する事ができた。後から振り返ると150円で換金していれば、利益も出せたのだが、それは株価と同じで「やれやれ売り」をしたこととなる。

150円をつけた時は、このまま更に160円台まで円安となると感じられたが、これも株価と同じく「適正価格」があるのだろう。円高傾向に戻ってきた。

一方、保有していた米ドルを円に換金したが、円だけを資産として保有するより、米ドルも引き続き保有した方が良いと考える。理想は100円前後で購入できればと考えるが、その時点では、別の理由で購入も難しくなるものだ。

インフレ対策として株の購入という説もあるが、「インフレ≒株価上昇」が正しいと感じた。

③短期投資

緊急事態宣言/解除など、今年も波瀾万丈な1年であった。解除されれば、経済も回復し、予想がつきやすい相場のため、一年以内に売買をする短期投資に挑戦してみた。こちらもビギナーズラックがあるかと思うが、緊急事態宣言で下がった所で買い、解除後に上昇した所で売る事ができた。レンジ相場時には、短期投資を入れることにより、投資成績を上げることができた。

投資家の真似事をしている様な気分で、正直自分自身の実力とは思えないが、これくらいの気持ちでいた方が良いのだろう。今後継続して短期投資を行うつもりはないが、何か自分自身でこの時期と思う時があれば、また挑戦してみたいと思う。

④高配当銘柄へのシフト

2022年がレンジ相場であったため、銘柄選定基準を株価上昇期待でなく、高配当銘柄へシフトした。しかしながら高値掴みしたら意味が無いため、下落待ちで保持ションを増やしたい。ファンダメンタル分析がより重要となるため、2022年は四季報の読み方の勉強も始めた。有名な企業だけど株価が安かったり、赤字でも期待が大きく株価が高かったり、会社の中身を知る入口に立てたのではないかと考える。こちらも引き続き継続してみよう。最終目標は、配当金が生活費を越えること✨。

⑤アウトプット

ある機会があって、株式投資の基礎を一回10分で計6回プレゼンすることとなった。今までユーチューブを見る立場であったが、説明するとなると、本当に理解していないとできない。この機会をいただく事により、理解度が増したことはもちろんだが、人に伝える事の面白さも知る事ができた。

⑥色んな人からの影響(後藤さん、岐阜さん、会社のみなさん)

2022年4月に日本経済新聞社を退社して独立した後藤達也さん。中立的な立場で、わかりやすく解説し発信することで有名だが、何よりも安定した大手企業から独立した決断力が素晴らしい。

また同じくユーチューバとして活躍する岐阜暴威さん。「雲の上のトレーダーを真似するより、失敗している人の真似をしないことが成功する」との言葉が印象深い。人間の欲や、考え方を曝け出している所が面白い。


そして今までは、一人で投資のことを考えている期間が長かったが、会社の仲間と投資の話について、あーだ、こーだと、言えたのが楽しい一年であった。

最後に

2022年も上昇相場だった2021年とほぼ同じ投資成績を残すことができた。本業でもらう月給約2ヶ月弱であった。昨年は、インデックスを解約してキャピタルゲインを取ってしまったので、あまり良い方法での投資成績ではないが、今年は、配当金が増えた事(4万円→20万円)と、個別銘柄の売却による利益のため、より理想に近い方法での利益確定だ。

この確定した利益で長野の北アルプスなどにも行けた事も嬉しい。思い出は、人生の配当である事も体験して学んだ。

企業分析をすすめ、より良い高配当銘柄のポジションを増やしていきたい。

ディズニーシー

妻の誕生日プレゼントとして(もちろん自分の楽しみとしても)、今年はディズニーシーへ行った。昨年何10年か振りで、同じ理由にて、東京ディズニーランドに行き、大人でも大人なりの楽しみ方ができ、想像以上に楽しめたため、今年も似た様な企画をした。
個人的に、楽しめた点を3つ紹介したい。

①町並み
②アトラクションの進化
③ショーの進化

①町並み

東京ディズニーランドとの大きな違いの一つは、風景/町並みではないかと思われる。時代設定はあるものの、比較的現実的な風景/町並みを造っており、どこか海外旅行をしている気分にもなる。また9時間滞在して、ミッキーやミニーには一度も遭遇しなかった。船や電車に乗って、町並みを眺めているだけでも楽しい。また(動かないが)大きな豪華客船の船上から眺めた夜景も、ロマンチックであった✨。

②アトラクションの進化

昨年も、「美女と野獣」のアトラクションで大きな感動を覚えたが、今年は「ニモ&フレンズ」が印象的であった(ネタバレ防止のため内容説明は省略)。よりリアルなアトラクションになっている。また、アドリブ型のタートル・トークも緊張感があり衝撃的だ。

③ショーの進化

ディズニーランドといえば、子供の頃にみたエレクトリカルパレードに驚いた記憶があるが、40年も時代が進むと、花火、レーザー光線などはもちろん、高品質の音楽とプロジェクションマッピングとの調和が素晴らしい。

夢の世界には、いつも期待以上のものがある。

オリエンタルランド

進化し続けるテーマパーク。今年、中期投資した銘柄でもあり、既に売却して利益確定(現在の株価は売却時よりも更に上昇💦)をしたが、今後再度投資するかどうか、検討してみた。

①今後も上昇すると思われる理由。
②今後の課題/懸念点と思われる事
③上記を踏まえた、見解。

①今後も上昇すると思われる理由。

・テーマパークとしての質の高さ。
私自身テーマパークマニアというわけでは無いが、その様な人間にでさえも虜にしてしまう力を持っている。外観/音楽/アトラクション、どこを見ても高品質である。

・常に進化しており、リピート率が高い事。
頻繁に訪問していない事もあるが、毎回新しいアトラクションができており、しかもアトラクションの質が上がっている。例えば、昔であれば、乗り物はカクカク衝撃を受けながら動くものが多かったが、今ではエアサスを使用したり、レールがなかったり、動きがとてもスムーズで、ストレスが少ない。リピート率が高くなるのも納得だ。


②今後の課題/懸念点と思われる事

・日本の少子高齢化/海外旅行客対応
ほとんどが日本語の説明であった事と、中国などにも既にディズニーランドはあり、今後も入園者数の継続が期待できるのかという懸念点がある。高齢者が楽しめる工夫を更に増やしたり、今後経済成長が見込まれる中国以外の外国人にも楽しんでもらえる様な、シフトができるかどうかに注目したい。

・食事問題
飲食持ち込み禁止であり、園内での購入は必須であるが、どのレストランも待ち時間が必要となる。標準よりも、料金が割高なのは仕方ないが、質は標準よりも下である様な気がする。1500円前後の食事で、待ち時間あり、作り置き、セルフで持ち運び。食事部分での満足度が改善できれば良いと考える。

・PERが200倍と割高状態である事。
先日簡単に基本情報のみファンダメンタル分析をしてみた。入園料が高いため、てっきり営業収益も飛び抜けて高いかと思ったら、そこはコストをしっかりかけて高品質な物を提供しているため、予想外の数字であった。一方、人気銘柄であるため、株価は高くなってしまっている。ここをどの様に解釈するかが重要だと考える。


③上記を踏まえた、見解。

短期では、米国金利状況のリスクがないと確認できたら、買い。
中期では、コロナによる閉園リスクがないと確認できたら、買い。
長期では、課題/懸念点への対応が確認できたら買い。

現時点は、判断が難しいと考える。割安になったら購入。

■備考

2022年オリエンタルランド株購入過価格 約17,900円
売却価格  約19,600円
買った理由 : 入園制限の解除を見越して。また長期的には上昇と考えて。
売った理由 : 米国リセッション影響による株価下落のリスク回避として。
       

株式投資が好きな理由(🍺飲みすぎた)

夫婦で家飲みの時、最近のお気に入りは、台所パーティー。肉や野菜をガスコンロで焼いて、熱々の食材と、冷えた🍺ビールや、🍷を飲むのだが、家の中でも雰囲気が変わる。そして何より良いのが、テレビを見ないため、色々な話ができることだ。

普段私が行っている株式投資について、妻は反対も賛成もしないが、私がどうして株式投資が好きなのかを説明してみた。主な理由は、下記3つである。

①世界経済が、自分ごとになる。
②応援したい色々な企業と同じ気持ちになれる。
③未来予想への結果が、金額(株価/配当)としてリターンがある。

①世界経済が、自分ごととなる。
米ドルや株を保有していない時と保有している時では、ニュースで外国為替や日経平均株価のニュースがあっても、感じ方が全然違う。現在の為替や株価によって自分の資産が増えたり減ったりもするからだ。このことにより、世界経済に関心を持つようになり、勉強する様にもなる。

②応援したい数々の企業と同じ気持ちになれる。
実際に就職できる会社は一社だけだが、株式投資をすることによって、過去アルバイトで働いていた好きな会社、友人が勤務している会社、優秀な人しか入社できない米国ハイテク企業など、複数の企業と同じ気持ちになれることができる。企業の業績が良い時には、配当金として、その恩恵を受けることもある。

③未来予想への結果が、金額(株価/配当)としてリターンがある。
そして最後、この部分が私の中では一番の魅力かもしれない。株式投資でうまく行く方法は、大多数の人が気づく前に未来予想ができることだ。大多数の人が気づいた後では、既に株価は高くなってしまっており、上昇の余地がない。一方、まだ大多数の人が気づいてない段階で投資を行い、実際にその予想した方向に動き出し、大多数の人が気づき始めると株価の上昇局面に乗ることができる。つまり投資を行った時点では、一般的にはマイナーな変わり者として扱われる事となる。

具体的例としては、コロナ時の株価暴落などが良い例だ。コロナで経済活動がうまく行かず、株価は暴落する。これは誰もが考えることであり、正当な意見である。一方、経済活動が落ち込んでも、いつかは株価は戻ると、他人よりも早く考えられることができれば、その時点では、変わった人として扱われてしまうが、数年後その様になった時には、株価上昇によって報われるのだ。一般的に、変わり者として非難した人は、避難したことを忘れてしまって終わるのだが、株式投資にはきちん金額(株価/配当)として報われる。

また会社勤めにおいては、組織で動いているため、より一般的で常識的な方向で物事が進められることが多い。一方、株式投資においては全てが自己責任となるが、非常識的な見解でも、自分自身で決断できる所が面白い。

そして、これらを理解してもらったことが嬉しくて、🍺飲みすぎてしまった。

脱ゼロサムゲーム(マーケット感覚)

マーケット感覚??マーケティング??
最近私のポータルサイトとなっているYouTubeから、「マーケット感覚を身につけよう」という本に出会った。

著者のちきりんさんは、今回で2冊ですが、新しい気づきがあったり、もやもやとしていた事を明確に説明してくれる。

さて今回も、特に心に残った内容を3つ記録に残しておきたいと思う。

①競合相手の考え方。
②マーケットへの移行。
③脱ゼロサムゲーム
まとめ:変わらなければ、替えられる。変化は恐れるのでなく、楽しむ。

①競合相手の考え方

本書に記載の例をそのまま引用。

航空会社の全日空(ANA)。この会社のライバル(競合相手)は??
第一ライバルグループ、第二ライバルグループ、第三ライバルグループ、少なくとも3つのジャンル分けができる。

まずは、わかりやすい第一ライバルグループ。✈️全日空のライバルと言えば、日本航空(JAL)や、海外の航空会社、そして数々のLCC航空会社。

次に第二ライバルグループ。🚅新幹線や、高速バスなど。国内に移動する場合、競合相手は航空会社だけでなく、鉄道会社やバス運行会社もライバルとなる。ここまで、想像するのは難しくない。

そして、第三ライバルグループからが、なかなか想像することができなくなり、興味深い。答えから記載すると、🖥楽天などのネットショッピング、そしてZoomなどのビデオコミュニケーション会社となる。

競合相手を考える際には、それを利用する目的を考えることが重要だと著者はいう。
まず、移動しようと考えた時、航空会社間の値段やサービスを比較する。つまり第一グループがライバルとなる。次に出発時間が当日にならないと判明しない場合や、時間に余裕はあるが費用を抑えたい場合は、第二グループがライバルとなる。

そして飛行機の乗る目的が、全国各地の美味しい料理を食べたい場合や、顔を合わせて打ち合わせが目的の場合は、ライバルがネットショッピングになったり、ビデオコミュニケーション会社になったりするのだ。

これらは供給側からは中々想像することが難しいが、需要側の立場になれば、少しは想像しやすくなる。

もし全日空社が、輸送会社だけをライバル会社とみて戦っていたら、足元をすくわれる事となる。そうならない様、実際に現地へ出向いて食べる事の魅力や、実際に顔を合わせての打ち合わせが大切であることも発信するなど、このライバルグループも意識する必要がある。

②マーケットへの移行

ここ30年、組織中心の世の中から、マーケットへの移行が、明らかに進んでいる。ここでも本書に記載の例を3つ引用。

例1)ふるさと納税

市区町村が、より多くの資金を調達するために、今までは、国に対してのアピールが最重要であった。一方ふるさと納税の仕組みができてからは、一般市民がどの様な政策を求め、どの様な返礼品が人気あるか調査/提供することが、重要となる。

例2)修学旅行の宿泊旅館

修学旅行で生徒が寝た後、引率の先生へは、豪華な刺身盛りが提供される。これは翌年も修学旅行は同じ宿に来てもらいたいためである。一方、SNSが一般的になった今では、宿泊先は、口コミや食べログなどの点数による影響が大きくなる。修学旅行の宿泊先がSNSの評価で決定される時代がくるかは不明だが、豪華刺身だけを意識していたら、いつかはお客さんが来なくなってしまう。

例3)羽田空港/成田空港

何年か前まで、成田=国際線用、羽田=国内線用と、国?が決め、その様に運行していた。地方空港から海外へは韓国などの近距離の国際線しかなく、欧米へは成田空港からしか行けなかった。そのため、例えば秋田の人が海外旅行する場合、一度羽田へ行き、約1時間バスや電車を乗り継いで成田へ行き、そこでやっと国際線に乗って欧米などの海外へ行くしかなかった。旅行者は不便を感じていたが、国(組織)主導で決めたルールであったため、利用者(旅行者)の声によって、その仕組みが変わることはなかった。

一方、この不便性の解消を利用者目線で考えた旅行会社が、秋田の人が便利に欧米へ行ける様、韓国経由でのプランを立てた。韓国は、同じ空港内での乗り継ぎのため、羽田→成田への移動の不便さとは比べものにならなかった。本書には記載は無いが、欧米へ行くのに更にもう一か国、韓国を楽しめるというメリットもある。

やがて韓国経由便を利用する旅行者が増え、羽田および成田空港の国内空港を利用しなくなり、羽田空港/成田空港の収益が落ちた。その結果、国(組織)は、羽田から直接海外へ行ける便を増やしたり、成田でも国内線が乗り入れる様にしたのた。

この様に、世の中はマーケットに移行していると感じる。

③脱ゼロサムゲーム

私自身、本職の会社でも、基本はゼロサムゲームである。自社で取り扱いが増えれば、他社の取り扱いは少なくなる。

しかし、マーケット感覚を身につけると言うことは、今までになかった新しい価値を生み出すことであり、ゼロサムゲームの真逆にあると著者は言う。

「利用者の不便」が「既得権益による誰かの利益」になっている場合、「新しい仕組みの供給」よって、利用者が便利になり、既得権益による誰かの利益がなくなる方向に向かえば良いと考える。

先にあげた例の様に、嘆願だけで変えることは難しいが、マーケット感覚によって仕組みが変わる可能性の方が高い。

まとめ:変わらなければ、替えられる。変化は恐れるのでなく、楽しむ。

上記②であげた3つの例の様に、過去のやり方を変わらずに続けていれば、替えられてしまう。

SNSの発達などは、自分の意思とは関係ない所で発生/発達しており、そのことにより世の中が変化している。これは個人がコントロールできるものではない。その仕組みを理解し、良い方向へ改良することができるのであれば、それは、人生の楽しみとなる。

マーケット感覚を身につけよう。 タイトルから受ける印象以上に学ぶべきことが多い本であった。

外貨建て保険は解約すべきか。

友達が「外貨建て保険」に加入したとのこと。これまで私が資産運用で学んだ中では「外貨建て保険」は❌NGであることは理解していたが、どの様にNGなのかが不明であり、調べてみる事にした。認識の相違があるかもしれないが、私の調査結果は下記の通りである。

「①外貨建て保険」
=「②外貨預金」+「③生命保険」+「④保険会社の収益多め?」

■外貨建て保険の基本情報
・円で入金して、米ドルにする。
・契約時に一括支払いの方法と、積立の方法がある。(友達の場合は、一括払い)
・年齢ごとの解約金が、米ドル表記で一覧表として通知される。
・換算時(日本円→米ドル、米ドル→日本円)には為替手数料が発生する。
・口座維持料や解約手数料は発生しない。
・解約時に米ドル受け渡しも可能(別途手数料が発生することもあり)


*上記は友達が加入した外貨建て保険の内容です。保険会社にっては契約が異なることもございます。




■商品についての分析
・3年未満の解約は、元本割れ。(約3年後に、米ドルの元本金額となる。)
・3年目以降は、年1%の利回り。
・リターンは為替に左右される。

■コメント/私だったらどうするか
・やっぱり、ハイリスク/ローリターンな商品だと思う。
・為替リスクをとっているわりには年1%の利回りは低い。
 外貨預金でも年3%(為替リスクあり)。
米国インデックス投資は3〜5%(20年以上の場合)
・為替換算レートが良心的だったり、解約手数料が発生しないのは、良い。
・たまたま友達の場合は、@107円の時に支払って、本当によかった!

■結論
→円安の今(147円)、解約でしょうか?
保険は保険、投資は投資(インデックス投資)で分けて、新しく別の商品を購入する。